昭和43年12月27日 夜の御理解
今日は山口の長田先生がお参りになって、まあ裏でいろいろ話をしておる中に、何のことからだったでしょうか、現四代金光様のお話になったんです。私金光様のお若い時の、初めて聞いたお話ですから、皆さんにも聞いて頂きたいと思うんですけれども。今のあの金光鑑太郎先生の金光鑑太郎というお名前はもちろん、金光様が神様にお頂きになったお名前であると思いますけれども、まぁあれにはね男の鏡と言う事だそうですね。
「太郎」というのはこれはもう、次郎とか太郎とかというのは、男のまあ言うなら代名詞のようなもの。「鑑」というのはいわゆるあの、鑑みるのあの鑑ですね。いわゆる男の鑑と、いうまあ意味だということですが、本当に鑑太郎先生こそそういう意味で男の中の、まあ男の鑑だというようなお話なんです。ある朝金光様がお出ましになる時に、お家族でお送りになりますね。
そん時にあの、金光様が鑑太郎先生に今日は御領に、御領という佐藤宿老のお宅ですね。の所へ行ってあれは何ですか、四神様の奥様ですかね、四神様の奥様のことです、何とか姫と言われるですね。その方のお話を伺うて来いと仰ったそうです。それで鑑太郎先生、そのことをまあ、はいとまあ承られたわけですね。もうこの方はもうお父様の仰ることに二言と、口を応えられたことがない。
と言うことでまあ有名だそうですが。ところがその御領の方へおいでられようという時に、ちょうど御領の方からあるそのう、御領で修行しておる修行生の人がやってきてから、今日は宿老はあの県庁かどっか、お役所の方へ何かおいでられなきゃなりません。一日がかりでおいでられます。私はこちらへまいります時に、袴をはいたりして、ご準備をなっておられましたから、今日は金光様おいでられても、今日はだめでございますと言うてその、言われた。
そこでその金光様は、またお広前に行かれましてですね、お父様であるところの三代金光様にそのことを申し上げられた。もうこのことが後にも先にも初めてだった。二度、金光様のお言葉を返されたことが。金光様今日はああして御領に行けと仰せられましたけれども、今日は御領ではそのすぐ後にあちらの修行生が参りまして、今日はお留守だということでございます。ですから、まあまたの日にやらして頂きましょうという意味のことをお届けされたんだそうです。
そしたら金光様がそれでもお出でなさいと仰ったそうです。それで、はいと言うてその、まあお出でられたということですね。ところが佐藤宿老、お役所にお出かけになる前にご神前に出られて、ご祈念をなさっておられる時にちょっと待てという神様のお知らせを受けられて、で待っておられるとその鑑太郎先生がお見えられた。と言う様な事だったそうですね。まあその中から本当にお道の信心の、例えばおかげというかね、と言うのはそういうような中から生まれてくる、信心さして頂いて、信心の手本になる。
人の手本になるような信心をせよと。まああれもこれもというわけにはいかんけれども、これだけは、言わば手本になる。人の鑑になると言われるようなもの、しかもそれが神様に喜んでもらえれるというか、神様に通う、何かそういうようなものを一つでも身に付けたいとお互いが思いますですね。これは二代金光様、四神様のお話の中にもそれによく似たお話があります。玉島に御用を教祖様から仰せつけられた。ところがもう今にも降りそうな空模様、で金光様に今日、今にも降りそうですからね。
傘を持たして頂きましょうかと言うてお伺いしたところが、傘はいるまいと仰った。それでその、傘をその、持たずに行かれた。まあ行きがけはよかったけれども、帰りにはぽつりぽつりとその、雨が降り出したというのです。
もちろんその、金光様のおぼっちゃまであることが皆、知っておる方が多いのですから玉島辺り。それで金光様、傘をお持ちなさいと言うて何人も言うてくれる人があったんですけれども、金光様がお傘はいらんと仰せられましたから、いりませんと言うて、まあ濡れて帰られたということです。それでそのことを帰ってからお父君であるところの金光様、教祖様にただ今帰りましたと言うて、ご挨拶されたところがね、もう本当に途中で傘を貸してくれるという人がありましたけれども。
親金光様が、傘はいらんと仰せられたから、借らずに帰らして頂きましたと言う事を申し上げられて、金光様はもう大変お喜びになったっちゅう。御結界を立たれてからその、うわっぱり、ちっぽ袖っていうんですね、昔子供に着せる。ちっぽ袖をとられたところが下には全然、お湿りが通っていなかったと、いうお話が残っておるですね。もう素直というか、親の、例えば今の現在の生き方でいうとですたいね、親は親子供は子供の、やはり生き方がある。
若い者には若い者のとこう言うけれども、それが親様の言であるというところにです、ね、それをいちいち、それを素直に受けられたというところにですね、四神様もいくらものお兄弟の中に四神様がお選びになられてから金光様の後をお受けになられ、なら現四代金光様も例えばそのようなです、ね、男の鑑と、命名の鑑太郎というお名前の意味があるということですが、本当にその、お名前の通りに、ね、正しく、それを受けられた。そして、これだけは、まあ全てのことにそうでございましょうけれども。
金光様が仰せられる、親様にまだ二言と言葉を返したことがない、後にも先にもこの子と一回こんな事があったが、その時には親金光様のお言葉を承って、ごりょうに参りましたらそういうね、まあ言うなら生きた神様の働きを目の当たりに見せて頂いたというお話をですね、これも長田先生がお若い時に大久保先生、から聞かれたという話を何のことからかその話をなさってから、聞かして頂いたんですけれども、初めて聞く金光様のお話ね。本当にお互いが信心さして頂くなら何かそこに一つでも、これは人の鑑になる、手本になるというような信心を身に付けたいもんですね。
どうぞ。